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No.13 実は怖い!?水蒸気のお話

建築

髙岡 秀樹

筆者 髙岡 秀樹

不動産キャリア10年

多くのお客様と関わった経験をもとに、建築士として25年以上の知識を活かしながら求められているもののヒアリング、掘り下げからお客様のニーズに合わせた柔軟なご提案を的確に行うことができます!
またコミュニケーション能力を活かし、様々な世代のお客様に対して寄り添ったご提案をいたします(^▽^)/

前回は水蒸気のメカニズムを知らずに除湿をし続けてもほとんど効果がないことがわかりました。

なぜ押し入れや家具の裏側が湿っぽいのか、これでわかりましたね(^^♪

水蒸気が持つその性質を理解し、温度と湿度の関係を上手く整えることができれば
室内環境を快適にすることが可能です(^_^)/

今回は怖い水蒸気のはなしをもう一つお届けします(/ω\)

何度も繰り返しになりますが、復習です。

  • 水蒸気は空気中を浮遊するめちゃくちゃ小さい水の粒のため、
    壁や扉の表面に空いている無数の小さい穴を簡単に通り抜けることができる
  • 水蒸気量は温度に関係なくどの部屋でもまんべんなく同じ量になろうとする

皆さんはもう理解してもらえましたか?


家の中を壁や扉で仕切っていても、水蒸気は簡単に移動します。
これは家の中だけに限ったことではありません。
屋外と室内との関係でも同じことが起こるのです。

建物は外壁で囲まれていいて、その外壁の中には断熱材が入っています。
断熱材があるおかげで外が寒くなっても室内を暖房すれば、
熱が逃げないため温かくなります。(#^.^#)
夏は外が暑いときに冷房すれば涼しくなりますよね。
こんな感じで断熱とは熱の移動を制限するためのものですが、
水蒸気の移動までは止められません(T_T)

外壁にも室内の壁や扉と同じく、表面にたくさん小さな穴が開いているため
そこから水蒸気が通り抜けていきます。

つまり、室内でいくら除湿してもどんどん外から壁を通り抜けて
室内に水蒸気が入ってくる
のです( ゚Д゚)
入ってこれるということは出ていくこともできます。

この状態が非常にヤバい(@_@)


最近の住宅では高気密高断熱の意識が高まってきてるおかげで
外壁の壁内には断熱材が目いっぱい充填されている建物が増えましたね(^^♪

その断熱材をよく観察すると、室内側は暖かく外側は冷たくなっています。

冬の季節、外は寒く室内は暖房して暖かい状態の時、水蒸気が室内から外に向かって出ていく途中に壁内の冷たい空気に冷やされて露点温度以下になると、壁内のあるところで結露してしまいます。

これが恐ろしいと言われる現象、壁の中で結露してしまう壁体内結露です(゚д゚)!

断熱材が目いっぱい充填されている壁内で結露した場合、断熱材は濡れてしまって断熱力を失います。

水蒸気が外に向かって移動しつづける以上、この現象は止まりません(-_-メ)

いくら高断熱と言われる家でも、この現象を理解して対策をしていなければ断熱力が低下し、
当初設定されている断熱性能とは大きく異なるため、寒い家になるのです。


これを止める方法は〇〇〇〇しかありません(´・_・`)

Superior夢暮株式会社ではこのメカニズムをしっかりと理解し、
壁体内結露が起こらない対策を全ての建物に標準で取り入れています(#^.^#)

設計時に性能数値が良い建物が、完成した時に本当にその性能値を持ち合わせているとは限りません。それはあくまで図面上の計算値なのですから(*_*)

それよりも数値だけに惑わされずに物理現象を理解し、
住んでからもしっかりと性能を維持できることが大切ですよね\(^o^)/

次回は恐ろしい壁体内結露についてもう少し考えてみましょう。お楽しみに(^_-)-☆

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