ZEH住宅・長期優良住宅などいろいろある省エネ性能基準。結局どれがいいの?
こんにちは(^-^)/
まずはじめに/評価基準について
高気密高断熱の家が当たり前となった時代、
これから新しく家を作る時にまず気になる条件の一つが省エネですよね。
どのような基準をもとに省エネと言われているのかよくわからない!
何と比べているの?といった疑問を持つ方がたくさんおられると思います。
そこで今回はZEH住宅やBELS評価、HEAT20など、たくさん存在する評価基準と
その違いについてわかりやすく説明していきます。
それにはまず、そのキッカケとなった経緯を知ることが重要です。
2020年に日本政府が発表した「2050年カーボンニュートラル宣言」により、
2050年までに二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量を削減するとともに、
森林などによる吸収量を差し引くことで、
温室効果ガスを実質的にゼロにしようとする取り組みが始まりました。
そんな中、社会全体が出すCO2排出量のうち
住宅からの排出量が最も大きいことがわかり、
急いで住宅の省エネ化を進める必要が出てきました。
そこでまず考えたのは断熱性能の強化です。
日本列島を気候に合わせて1~8まで8つの地域に分類し、
室内から熱が逃げる割合と外から熱が進入する割合の基準を定めました。
北海道など冬の外気温が寒い地域は沖縄のような温かい地域よりも熱が逃げやすいため、
基準を厳しくしてあります。
指標はUA値(ユーエー値)外皮平均熱貫流率といいます。
数値が小さいほど熱が外に逃げにくいということになり、断熱性能が高くなります。
詳しい説明はかなり難しくなるので割愛しますね(^▽^;)
もう一つの指標としてηA値(イータエー値)冷房期日射熱取得率があります。
これは夏にどれだけ日射によるエネルギーが取り込まれるかを表した指標です。
真夏に窓や壁からたくさん室内に熱が進入すると冷房が効きにくくなりますよね。
断熱力を高めることで外からの熱の進入を軽減するわけです。
この二つの指標を元に、それぞれの断熱性能基準を決めているのです。
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断熱性能基準の地域分けについて
こんな感じで日本列島が気候によって8つの地域に分類されています。
弊社がある滋賀県大津市は5地域に分類されています。
省エネに関する基準性能の分類について
大きく分けて、住宅性能評価という基準を元に取り決めた断熱等級として等級1~7があります。
等級3以下は断熱性能が低く、
現在取り決められている断熱基準に満たないため新しく建築できなくなっています。
現在では等級4が最低基準となっており、最高ランクは等級7になります。
ここでHEAT20という新しい基準がでてきました。
これはUA値の数値基準に加えて、
室内の温度環境を重視した体感温度を基準性能として盛り込んでいます。
G1
冬期間の最低体感温度が1、2地域でおおむね13℃を下回らない性能、
3~7地域でおおむね10℃を下回らない性能
G2
冬期間の最低体感温度が1、2地域でおおむね15℃を下回らない性能、
3~7地域でおおむね13℃を下回らない性能
G3
冬期間の最低体感温度が全ての地域でおおむね15℃を下回らない性能
これを踏まえて、先ほど説明したUA値を基準として
以下の表の通り各地域ごとに上限数値が決められており、
H28年断熱性能基準が従来の基準で断熱等級4となります。
こんな感じで表の下にいくほど断熱性能が高くなります。
弊社がある滋賀県大津市は5地域になるので、
これから新築する建物の省エネ基準はUA値が0.87以下にしないといけない
ということですね。
一つ上の等級5のZEH基準相当にするにはUA値は0.60以下にすることが必要です。
断熱性能を上げることは室内全体をほぼ同じ温度に保つことができ、
リビングや個室以外のトイレ、玄関、浴室などでも温度差のストレスがなく
快適に暮らすことができます。
また、保温効果も高いため外気温の影響を受けにくく、
冷暖房機器の使用頻度が減ることで光熱費の削減効果もあります。
Superior夢暮ではお客様に快適な暮らしを提案するために、
温熱環境に関する高度な知識を持っています。
お客様と打ち合わせを重ねながら理想の住まいを設計し、自社でUA値、ηA値を計算することにより
断熱性能最高等級である等級7の建物をつくることが可能です。