No.12 寒い冬に起こる日常生活あるある
前回は住宅を購入された方へのお金に関するお得な話でした!(^^)!
補助金や減税などのお得な情報は知っている人だけが得をしますが、
自分が知ろうとしなければ誰も教えてくれません(◞‸◟)
しかし安心してください!!このブログは悩める皆さんの味方です( `―´)ノ
今後も皆さんが知っててよかったと思うお得な情報をわかりやすく発信していきますので
楽しみにしていてくださいね(^_^)/
今回は水蒸気の話の延長で、もう少し日常生活の実例を取り入れて
わかりやすくお話してみましょう(^^♪
冬は乾燥しているはずなのに、なぜか布団をしまっている押入れの中や、
壁際に設置している家具の裏が湿っぽくなって、ひどいときにはカビが生えてたりします( ゚Д゚)
それを防ぐために市販の除湿剤を入れたり、乾燥剤を置いたりして水蒸気を取ろうとします。
でも、水分は取れている形跡はあるのですが、あまり効果が出てない気がしますよね(T_T)
ここで水蒸気の性質について前回までのおさらいです(*^▽^*)
- 水蒸気は空気中を浮遊するめちゃくちゃ小さい水の粒のため、
壁や扉の表面に空いている無数の小さい穴を簡単に通り抜けることができる - 水蒸気量は温度に関係なくどの部屋でもまんべんなく同じ量になろうとする。
この性質を理解していれば、どうして押入れに除湿剤を入れても
ほとんど効果がないのかがわかります(^o^)丿
もともと室温10℃で相対湿度が50%の部屋は加湿をせずに
24℃まで暖房すれば相対湿度は20%まで下がります。
わからない方は以前のブログ【湿り空気線図の見方】を参照してください(^_-)-☆
このブログを読んでいただいている方はご存じの通り、
もともと空気に含まれている絶対湿度量は変わっていませんよね(^_-)
そのままなら結露しませんが、乾燥を防ぐために加湿をしたり、
キッチンで料理をしたりするとどんどん空気中に水蒸気が増えていきます。
人間の呼気にも水蒸気が含まれていますので、人がいるだけでも水蒸気が増えていきます。
先ほどの暖房している部屋とふすまで仕切られている押入は10℃のままなので
温度はほとんど変わりませんが、水蒸気はその性質によって同じ量になろうとするため、
暖房された部屋からふすまを通り抜けてどんどんやってきますよね(/ω\)
そうなると押入れの中ではどういうことが起こるのでしょうか??
そうです!!結露するんです(゜o゜)
暖房した部屋を相対湿度50%まで加湿していたとすれば、
湿り空気線図より約13℃が露点温度のため、
それより低い部屋の中ではずっと結露しています((+_+))
押入れの温度は10℃のままで、暖房した部屋の露点温度以下です。
当然結露しますよね(◞‸◟)
これが恐ろしい負のスパイラルです( ゚Д゚)
➡家の中で一部屋だけ加湿をすると、家全体で水蒸気量の偏りができる
➡水蒸気量が少ない場所に向かって流れていき、
加湿している部屋の相対湿度がなかなか上がらない。
➡だからどんどん加湿し続ける
➡温度が10℃のままの押入れにも水蒸気が流れていく
➡押入れは暖房した部屋の露点温度以下であるため水蒸気が冷やされて結露し続ける
➡結露を防ぐために除湿剤を入れる
➡除湿されて押入れの絶対湿度量が減るが、またその分だけ水蒸気が流れ込む
➡押入れに水蒸気が流れ込むため暖房している部屋の湿度が上がらず加湿し続ける
➡押入れでは除湿されているのでどんどん水蒸気が流れていく
➡結露がとまらない
ざっとこんな感じでしょうか(@_@)
なんと原因はその家に住む人の行動で、自分自身で結露を助長していたんですね(-_-メ)
知らないって恐ろしい(=゚ω゚)ノ
除湿剤や乾燥剤に毎年お金をかけるなら○○○○すれば結露しないのに(――〆)
今までのブログを読んでいただいてる皆さんなら○○○○に入る言葉はおわかりですよね\(^o^)/
わからない方やもっと知りたい方は弊社までお気軽にお問合せください(*^▽^*)
家は完成したらそれで終わりではありません。
どんなに性能が良くデザイン性に優れ、満足のいくものが完成したとしても、
そこに住む人が間違った住まい方をしてしまったら、家本来が持つ性能を
十分に発揮することができないどころか、家の寿命さえも削ってしまうことになるのです。
安心して快適に暮らしてもらうために、その家に合った正しい住まい方をお伝えするのが
私たち建築家に与えられた大切な役割です。
次回は快適に住むために必要な性能についてもう少し掘り下げてみましょう(^_^)/
お楽しみに(^_-)-☆