長期優良住宅とは/Superior夢暮(スペリオルムク)
長期優良住宅とは「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」で認定されたものであり、
おおまかに以下の基準を満たしているものです。
1.長期に使用するための構造および設備がある
2.居住環境などへの配慮が行われている
3.一定面積以上の住戸面積がある
4.自然災害への配慮が講じられている
5.維持保全の期間、方法を定めている
簡単に言うと長く住み続けられる性能を備えた住宅のことです。
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①
耐震性
極めて稀に発生する地震において、
被災後も住宅を継続利用するための構造強度を必要とし、
住宅性能表示制度の耐震等級2以上が求められます。
②
構造躯体等の劣化対策
柱や梁などの構造躯体は少なくとも
75年~95年程度(3世代)継続して使用できるものとし、
鉄筋コンクリート部分ではセメントと水の混合割合、
鉄筋のかぶり厚さに規定があります。
木造部分では床下や小屋裏に点検口を設置する、
床下の有効高さが33センチ以上必要などがあり、
劣化対策等級は3以上です。
③ 維持保全計画
建物完成から将来に向けて、定期的な点検項目内容、
メンテナンス時期をあらかじめ計画し、
以下の3点における項目について維持保全計画を
立てる必要があります。
・住宅の構造耐力上主要な部分
・住宅に設ける給水または排水のための設備
・住宅の雨水の進入を防止する部分
④
居住環境
家を建てる地域の地区計画や景観条例、
街並みなどに適合するように計画する必要があります。
⑤
住戸面積
適切な居住水準を達成できるだけの
住戸面積が確保されているかの基準です。
戸建て住宅では75㎡以上、
(1階だけで40㎡以上)共同住宅では55㎡以上となっています。
⑥
省エネルギー対策
断熱等性能等級5かつ、
一次エネルギー消費量等級6となっています。
⑦
高齢者対策
将来的にバリアフリーにするための改修工事に
対応できるかという基準です。
廊下の幅を広げる、ホームエレベーターを設置する等です。
⑧
維持管理・更新の容易性
将来にわたり長く住み続けるためには
定期的なメンテナンスが必要です。
補修が必要になった場合、
容易にメンテナンスができるかどうかの基準であり、
住宅性能表示制度による維持管理対策等級3が必要です。
⑨ 可変性(マンションや共同住宅のみ)
家族のライフスタイルの変化によって、
間取りの変更や設備配管を容易に変更できるかの基準です。
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長期優良住宅にするメリット
①
長期にわたり安全かつ快適な暮らしができる
前述したとおりの仕様を満たすことで、
長期的に数世代にわたり住み続けることの可能です。
長く住むことを前提に作られているため資産価値も落ちにくく、
売却時も一般住宅に比べて高値が付きやすくなります。
② 住宅ローン金利や税の特例措置がある
長期優良住宅にすることで、以下のようなさまざまな特例措置があります。
・住宅ローン減税の優遇
・登録免許税の引き下げ
・固定資産税の減税適用期間の延長
・不動産取得税の控除額増額
長期優良住宅にするデメリット
①
認定を受けるために時間と手数料がかかる
着工前に認定を受ける必要があるため審査に時間がかかります。
また、申請手数料が必要になります。
② 一般住宅より建築費用が増加する可能性がある
長期優良住宅にするために、高い耐震性能や省エネルギー性能、
劣化対策が必要なため、使用する材料をグレードアップすることにより
建築費用が高くなる可能性があります。
③ 入居後も定期点検、メンテナンスが必要
入居後にも有効に認定を受け続けるには維持保全計画に基づいた定期点検や
メンテナンスが必要になります。
定期点検による住宅の維持保全が必要な期間は30年、
点検時期の間隔は10年以内などと定められています。
計画を無視して維持保全を怠ったり、改善命令に違反すると、
認定の取り消しや、優遇を受けていた税金や補助金の返還を
求められることがあります。