狭小地の注文住宅|広く見せる収納と設計術の画像

狭小地の注文住宅|広く見せる収納と設計術

建築

髙岡 秀樹

筆者 髙岡 秀樹

不動産キャリア15年

新築・リフォームでのべ1000件以上のお客様と関わった経験をもとに、建築士として25年以上の知識を活かしながら求められているもののヒアリング、掘り下げからお客様のニーズに合わせた柔軟なご提案を的確に行うことができます!
またコミュニケーション能力を活かし、様々な世代のお客様に対して寄り添ったご提案をいたします(^▽^)/

狭小地の注文住宅|広く見せる収納と設計術

「こんなに狭い土地でも、本当に暮らしやすい家が建つの?」
都市部や駅近の人気エリアで家づくりを考えたとき、多くの方が直面するのが「土地の狭さ」です。 限られた敷地(狭小地)での家づくりには制約も伴いますが、注文住宅ならその土地のポテンシャルを最大限に引き出すことが可能です。

実は、空間を広く見せる設計術と、デッドスペースを徹底活用する収納計画を取り入れることで、狭小地でも驚くほど快適で開放的な住まいを実現できます。 この記事では、狭小地の注文住宅で「広く・賢く・楽しく」暮らすための設計術と収納アイデアを、プロの視点から詳しく解説します。

目次

  1. 狭小地を「活かす」注文住宅の考え方
  2. 視覚効果で広く見せる!5つの設計テクニック
  3. 収納は「量」より「場所」!賢い収納計画
  4. 生活の質を決める「動線」と「間取り」の工夫
  5. 実例紹介|狭小地のアイデア満載ハウス

1. 狭小地を「活かす」注文住宅の考え方

狭小住宅とは一般的に15坪~20坪以下の土地に建てられる家を指します。 ネガティブなイメージを持たれがちですが、注文住宅ならデメリットをメリットに変えることも可能です。

例えば、壁一面を本棚にしたり、屋上をプライベートな庭にしたりと、暮らしの「中心」となるテーマを決めることで、狭さを感じさせない個性豊かで機能的な住まいが生まれます。 「何でもできる家」ではなく、「これだけは譲れない」という暮らしの軸を明確にすることが、狭小地の家づくりを成功させる第一歩です。

チェックポイント
● 狭さを弱点とせず、個性を活かす設計ができるのが注文住宅の強み
● 暮らしの優先順位を決め、メリハリのある空間づくりを意識する
● 「広く見せる」だけでなく「楽しく暮らす」発想が大切

2. 視覚効果で広く見せる! 5つの設計テクニック

実際の面積は変えられなくても、設計の工夫で「体感的な広さ」は大きく変わります。 視覚効果をうまく利用して、開放的な空間を演出しましょう。

  • 縦の空間を活かす「吹き抜け・高天井」
    横の広がりが限られる分、縦への抜け感を意識します。 リビングに吹き抜けを設けたり、天井を高くしたりするだけで、帖数以上の開放感が生まれます。
  • 光と視線を取り込む「窓の配置」
    大きな窓を設けて視線を遠くに抜けさせたり、高い位置に窓(ハイサイドライト)や天窓(トップライト)を設けて空が見えるようにしたりすると、 空間が広く明るく感じられます。
  • 空間を仕切らない「スケルトン階段」
    蹴込み板のないスケルトン階段は、視線と光を遮らないため、LDKなどに設置しても圧迫感を与えません。 インテリアのアクセントとしても効果的です。
  • 床の高さを変える「スキップフロア」
    床に段差をつけて空間を緩やかに区切るスキップフロア。 壁で仕切るよりも空間の繋がりが感じられ、家全体を立体的で変化のある楽しい空間にします。
  • 室内を明るく見せる「色彩計画」
    壁や天井、床といった面積の大きい部分を、白やアイボリーなどの膨張色でまとめると、光が反射して部屋全体が明るく広く見えます。
  • チェックポイント
    ● 横がダメなら「縦」と「奥」を意識する
    ● 「光」「風」「視線」の通り道を設計することが重要
    ● 素材や色使いも、空間の広がりを左右する大切な要素

    3. 収納は「量」より「場所」! 賢い収納計画

    狭小住宅で最も重要な課題が「収納」です。 居住スペースを確保しながら収納力を上げるには、デッドスペースを収納に変える発想が欠かせません。

    < style="border: 1px 実線 #ccc;パディング: 8px;">ロフト収納< /table>
    チェックポイント
    ● 床に物を置かない工夫が、家を広く見せる基本
    ● あらゆるデッドスペースを収納として活用する
    ● 「 使う場所の近くにしまう」適材適所の収納計画を立てる

    4. 生活の質を決める「動線」と「間取り」の工夫

    コンパクトな家だからこそ、日々の動きやすさ(動線)が暮らしの快適さを大きく左右します。

    • 廊下をなくす
      廊下は移動のためだけのスペース。 思い切ってなくし、リビングを家の中心に配置することで、各部屋へのアクセスがスムーズになり、居住空間も広がります。
    • 回遊動線を取り入れる
      キッチンから洗面所、ファミリークローゼットへと行き止まりなく回れる「回遊動線」は、家事の効率を劇的にアップさせます。 朝の忙しい時間帯も家族の動きがスムーズになります。
    • 一つの空間を多目的に使う
      例えば、昼間は子供の遊び場、夜は夫婦の書斎になるようなカウンタースペースをリビングに設けるなど、一つの場所が時間帯によって役割を変える工夫も有効です。
    チェックポイント
    ● 無駄な移動スペースをなくし、居住空間を1インチでも広くする
    ● 家事動線や通勤動線をシミュレーションしながら間取りを考える
    ● 変化に対応できる、フレキシブルな空間づくりを目指す

    5. 実例紹介|狭小地のアイデア満載ハウス

    実際に建てられた狭小地の注文住宅の事例をご紹介します。

    • 【実例1】敷地面積 約15坪の3階建て

      延床面積:約28坪
      LDKの吹き抜け、スケルトン階段、壁一面の本棚、プライベートな屋上テラスなどを採用し、縦の空間を最大限に活用しています。

    • 【実例2】敷地面積 約18坪の2階建て

      延床面積:約25坪
      スキップフロアで空間を立体的に繋げ、ビルトインガレージの上部を中二階として活用。 勾配天井やロフト収納も取り入れ、コンパクトながらも遊び心のある住まいです。

    この土地の可能性を最大限に引き出すプランが見たい!」「私たちのこだわりを形にしてほしい
    そんな想いを、ぜひ私たちにお聞かせください。 狭小地の家づくりを知り尽くしたプロが、あなただけの理想の住まいをご提案します。

    ご予約・SNS・アクセス案内

    こちらからご予約や各SNSをご覧いただけます♪

    ️ アクセスマップ

    アクセス方法

    JR琵琶湖線「大津駅」より徒歩約8分
    京阪石山坂本線「島ノ関駅」より徒歩約7分

    ▶ Googleマップで開く

    ”建築”おすすめ記事

    • 地鎮祭で注意すべきこと|費用と地域ごとの違いの画像

      地鎮祭で注意すべきこと|費用と地域ごとの違い

      建築

    • 滋賀県の解体補助金|対象条件と申請の流れの画像

      滋賀県の解体補助金|対象条件と申請の流れ

      建築

    • 一人暮らし向け住宅|安心できる立地と設備とはの画像

      一人暮らし向け住宅|安心できる立地と設備とは

      建築

    • 狭い土地に平屋|コンパクトでも住みやすい家計画の画像

      狭い土地に平屋|コンパクトでも住みやすい家計画

      建築

    • 解体かリノベか|築古住宅の再活用アイデアの画像

      解体かリノベか|築古住宅の再活用アイデア

      建築

    • 高齢者と同居の工夫|介護と暮らしを両立する間取りの画像

      高齢者と同居の工夫|介護と暮らしを両立する間取り

      建築

    もっと見る
    収納アイデア 特徴
    壁面収納 壁の厚みを利用したニッチ(飾り棚)や、壁一面に造り付けの棚を設置。床面積を消費せずに収納を増やせます。
    階段下収納 階段下の空間は絶好の収納スペース。掃除機や日用品ストックの保管場所から、デスクスペースとしても活用できます。
    小上がり・床下収納 リビングの一角に小上がりの畳スペースなどを設け、その下を大容量の引き出し収納に。空間のアクセントにもなります。
    屋根裏の空間を有効活用。普段使わない季節家電やスーツケースなどをしまうのに最適です。