
火災保険の落とし穴|安さだけで選ぶと後悔する?
火災保険の落とし穴|安さだけで選ぶと後悔する?
「火災保険、一番安いところでいいかな…」
住宅ローンを組む際に加入が必須となることが多い火災保険。多くの種類があり、手続きも煩雑に感じるため、「とにかく保険料が安いもの」を基準に選んでしまいがちです。 しかし、その選択が、万が一の時に大きな後悔に繋がるかもしれません。
実は、火災保険は「火事」以外にも、台風や大雪、日常生活でのうっかり事故まで、幅広く住まいの損害をカバーしてくれる頼れる存在です。
この記事では、安さだけで火災保険を選ぶことの危険性や、知っておきたい補償の落とし穴、そして後悔しないための賢い選び方について、プロの視点から詳しく解説します。
目次
- 意外と知らない!火災保険の3つの大きな落とし穴
- 「建物」と「家財」補償対象を正しく理解する
- 【重要】水災補償と地震保険は必要?
- 保険料を抑えつつ、補償を充実させるポイント
- よくある質問|火災保険の請求と注意点
1. 意外と知らない! 火災保険の3つの大きな落とし穴
保険料の安さばかりに目を向けていると、いざという時に「こんなはずでは…」となりかねません。 まずは、よくある失敗例から落とし穴を知っておきましょう。
「火災保険」という名前から火事しか補償されないと思いがちですが、基本補償には台風による「風災」や大雪による「雪災」、落雷なども含まれるのが一般的です。 しかし、保険料を安くするために、洪水や土砂崩れを補償する「水災補償」などをオプションから外してしまうケースがあります。 近年増えているゲリラ豪雨などの被害に備えられず、後悔するパターンです。
免責金額とは「損害額のうち、自分で負担する金額」のことです。 例えば免責金額を20万円に設定すると、保険料は安くなりますが、修理に30万円かかった場合でも、受け取れる保険金は10万円だけです。 小さな損害が補償されず、結局自腹で修理することになります。
「子どもがおもちゃを投げてテレビを壊してしまった」「掃除中に壁に穴を開けてしまった」といった、うっかり事故による損害を補償する「破損・汚損」という特約があります。 これを付けていないと、日常生活での思わぬ出費に対応できません。
● 火災保険は火事だけでなく、様々な自然災害や事故を補償する
● 保険料を安くするために、どの補償を削るのか慎重に判断する必要がある
● 自分の住むエリアのリスクや家族構成を考えて、必要な補償を選ぶことが重要
2. 「建物」と「家財」補償対象を正しく理解する
火災保険の補償対象は、大きく分けて「建物」と「家財」の2つがあり、それぞれ別に契約が必要です。
| 補償対象 | 主な内容 |
|---|---|
| 建物 | 建物本体のほか、門、塀、車庫、物置、備え付けのキッチンや浴槽などが含まれます。 |
| 家財 | 家具、家電、洋服、食器など、建物の中にある生活用の動産が対象です。 |
| 方法 | 内容・効果 |
|---|---|
| 長期契約・一括払いにする | 1年ごとに契約するより、最長5年などの長期で契約し、保険料を一括で支払うと割引が適用されます。 |
| 建物の構造を確認する | コンクリート造のマンションや、燃えにくい「省令準耐火構造」の戸建ては、火災リスクが低いと判断され、保険料が安くなります。 |
| 複数の保険会社を比較する | 同じ補償内容でも、保険会社によって保険料は異なります。必ず複数の会社から見積もりを取り、比較検討しましょう。 |
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| Q. 保険を使うと、翌年の保険料は上がりますか? | A. いいえ、上がりません。 自動車保険のような等級制度はないため、保険金を受け取っても保険料が上がることはありません。 また、被害を受けるたびに何度でも請求できます。 |
| Q. 隣の家の火事が燃え移ってきたら、誰が補償してくれますか? | A. 日本には「失火責任法」という法律があり、隣家に重大な過失がなければ、火元に損害賠償を請求することはできません。 自分の家は、自分で加入している火災保険で直すのが基本となります。 |
| Q. 経年劣化による雨漏りは補償されますか? | A. いいえ、補償されません。 火災保険はあくまで「突発的な事故」による損害を補償するものです。 経年劣化による損害は対象外となります。 |
「うちに必要な補償って何だろう?」「複数の保険会社から、最適なプランを提案してほしい」
そんなお悩みは、ぜひ私たちにご相談ください。 専門知識豊富なスタッフが、お客様の住まいと暮らしに本当に合った火災保険選びを、丁寧にサポートいたします。
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