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火災保険の落とし穴|安さだけで選ぶと後悔する?

不動産

三谷 亜希子 

筆者 三谷 亜希子 

不動産キャリア11年

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この思いを私のモットーとして、どんな時も笑顔を忘れず、皆さまにも笑いをお届けしたいと日々仕事をしております♪
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火災保険の落とし穴|安さだけで選ぶと後悔する?

「火災保険、一番安いところでいいかな…」
住宅ローンを組む際に加入が必須となることが多い火災保険。多くの種類があり、手続きも煩雑に感じるため、「とにかく保険料が安いもの」を基準に選んでしまいがちです。 しかし、その選択が、万が一の時に大きな後悔に繋がるかもしれません。

実は、火災保険は「火事」以外にも、台風や大雪、日常生活でのうっかり事故まで、幅広く住まいの損害をカバーしてくれる頼れる存在です。 この記事では、安さだけで火災保険を選ぶことの危険性や、知っておきたい補償の落とし穴、そして後悔しないための賢い選び方について、プロの視点から詳しく解説します。

目次

  1. 意外と知らない!火災保険の3つの大きな落とし穴
  2. 「建物」と「家財」補償対象を正しく理解する
  3. 【重要】水災補償と地震保険は必要?
  4. 保険料を抑えつつ、補償を充実させるポイント
  5. よくある質問|火災保険の請求と注意点

1. 意外と知らない! 火災保険の3つの大きな落とし穴

保険料の安さばかりに目を向けていると、いざという時に「こんなはずでは…」となりかねません。 まずは、よくある失敗例から落とし穴を知っておきましょう。

  • 落とし穴①:自然災害の補償が外れていた
    「火災保険」という名前から火事しか補償されないと思いがちですが、基本補償には台風による「風災」や大雪による「雪災」、落雷なども含まれるのが一般的です。 しかし、保険料を安くするために、洪水や土砂崩れを補償する「水災補償」などをオプションから外してしまうケースがあります。 近年増えているゲリラ豪雨などの被害に備えられず、後悔するパターンです。
  • 落とし穴②:「免責金額」の設定が高すぎた
    免責金額とは「損害額のうち、自分で負担する金額」のことです。 例えば免責金額を20万円に設定すると、保険料は安くなりますが、修理に30万円かかった場合でも、受け取れる保険金は10万円だけです。 小さな損害が補償されず、結局自腹で修理することになります。
  • 落とし穴③:日常生活のトラブルが対象外だった
    「子どもがおもちゃを投げてテレビを壊してしまった」「掃除中に壁に穴を開けてしまった」といった、うっかり事故による損害を補償する「破損・汚損」という特約があります。 これを付けていないと、日常生活での思わぬ出費に対応できません。
  • チェックポイント
    ● 火災保険は火事だけでなく、様々な自然災害や事故を補償する
    ● 保険料を安くするために、どの補償を削るのか慎重に判断する必要がある
    ● 自分の住むエリアのリスクや家族構成を考えて、必要な補償を選ぶことが重要

    2. 「建物」と「家財」補償対象を正しく理解する

    火災保険の補償対象は、大きく分けて「建物」「家財」の2つがあり、それぞれ別に契約が必要です。

    < /table>< p>例えば、火事で建物は無事でも、消火活動の水でテレビやパソコンが壊れた場合、「家財」の保険に入っていなければ補償されません。持ち家の場合は「建物+家財」、賃貸の場合は家財を守るために「家財のみ」の保険に加入するのが一般的です。

    チェックポイント
    ● 建物と家財はセットではない。 それぞれ契約が必要
    ● 「建物だけ」の契約では、大切な家具や家電は守れない
    ● 自分の住まいの形(持ち家か賃貸か)に合わせて、必要な対象を選ぶ

    3. 【重要】水災補償と地震保険は必要?

    多くの人が悩むのが、オプションとなる「水災補償」と、火災保険とは別に契約する「地震保険」の要否です。

    • 水災補償
      台風や豪雨による洪水、高潮、土砂崩れなどによる損害を補償します。 「マンションの高層階だから関係ない」と思いがちですが、集中豪雨で地域全体が冠水した場合や、土砂災害の危険があるエリアでは必要性が高まります。 自治体が公開しているハザードマップで、自宅周辺の浸水リスクや土砂災害リスクを確認し、判断することが重要です。
    • 地震保険
      火災保険では、地震・噴火・津波を原因とする損害は一切補償されません。 例えば「地震で倒壊した」「地震が原因の火事で家が燃えた」「津波で家が流された」といった被害は、すべて地震保険の対象です。 地震保険は単独では加入できず、必ず火災保険とセットで契約します。 地震大国である日本では、必須の備えと言えるでしょう。
    チェックポイント
    ● 水災リスクはハザードマップで客観的に確認する
    ● 地震による火災や倒壊は、火災保険では補償されない
    ● 地震への備えを万全にするなら、地震保険への加入は不可欠

    4 です。保険料を抑えつつ、補償を充実させるポイント

    必要な補償を削らずに、賢く保険料を抑える方法もあります。

    補償対象 主な内容
    建物 建物本体のほか、門、塀、車庫、物置、備え付けのキッチンや浴槽などが含まれます。
    家財 家具、家電、洋服、食器など、建物の中にある生活用の動産が対象です。
    チェックポイント
    ● 長期一括払いは、割引率が高く効果的
    ● 家の構造が保険料に影響することを理解しておく
    ● 一社だけで決めず、 相見積もりを取ることが鉄則

    5. よくある質問|火災保険の請求と注意点

    火災保険について、お客様からよくいただくご質問をご紹介します。

    方法 内容・効果
    長期契約・一括払いにする 1年ごとに契約するより、最長5年などの長期で契約し、保険料を一括で支払うと割引が適用されます。
    建物の構造を確認する コンクリート造のマンションや、燃えにくい「省令準耐火構造」の戸建ては、火災リスクが低いと判断され、保険料が安くなります。
    複数の保険会社を比較する 同じ補償内容でも、保険会社によって保険料は異なります。必ず複数の会社から見積もりを取り、比較検討しましょう。
    質問 回答
    Q. 保険を使うと、翌年の保険料は上がりますか? A. いいえ、上がりません。 自動車保険のような等級制度はないため、保険金を受け取っても保険料が上がることはありません。 また、被害を受けるたびに何度でも請求できます。
    Q. 隣の家の火事が燃え移ってきたら、誰が補償してくれますか? A. 日本には「失火責任法」という法律があり、隣家に重大な過失がなければ、火元に損害賠償を請求することはできません。 自分の家は、自分で加入している火災保険で直すのが基本となります。
    Q. 経年劣化による雨漏りは補償されますか? A. いいえ、補償されません。 火災保険はあくまで「突発的な事故」による損害を補償するものです。 経年劣化による損害は対象外となります。

    うちに必要な補償って何だろう?」「複数の保険会社から、最適なプランを提案してほしい
    そんなお悩みは、ぜひ私たちにご相談ください。 専門知識豊富なスタッフが、お客様の住まいと暮らしに本当に合った火災保険選びを、丁寧にサポートいたします。

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